さえきさんのホームページ --- (Armadillo版)---
その4 Debianパッケージのアップグレード
PotatoからWoodyへ
--------------------- まえがき ----------------------
その2で 述べてきたように potato-std Debian2.2標準インストールで
一応 本格的なLinuxの構築をしてきました ...
256MB程度とはいえCompactFlashは、ハードディスクのように使えますので
ユーザの追加や、様々な設定の変更をすぐに更新することもでき また
Potatoインストール下で apt-getが働くので httpdもWebからインストールし
ntpdateも ゲットし 定時時計合わせのための crontab -e も編集出来ました
そして その3で記すように PIO制御が Webブラウザ経由で 対話的に行える
応用のテストが進みました − まずは めでたし めでたし ...でした
が しかし 実は Potatoサイトからは 機能アップした新ソフトが拾えず 仕方なく
CGIでファイル編集・転送ソフトなどを作り どうにか 新しい試みをしていました
それは それで 疲れますが 結構 楽しめました − そして 暑い夏は 頭も休眠 …
また涼しくなって来まして Linux道楽を再開、次は何を仕込もうかと調べていたところ
Apache2と その新モジュールに かなりの新機能が盛り込まれ 大変魅力を感じました
Potatoのパッケージ内容の更新は Security関連も含め 停止されてしまっていて
便利なAPT-GET UPDATE/UPGRADEコマンドだけでは 新しいものに自動更新されません
Apache2のWebDAV機能や Apacheのmod_proxyモジュールによるリバースプロキシ
などの 最新機能を得るなどを進めるためには Debianパッケージ自体を
アップグレードしてゆかないと 新ソフトを導入するのに 支障が出てきました
--------------------- そこで ----------------------
Debianパッケージの Woody というバージョンへの更新を行いました
Armadilloで APT-GET DIST-UPGRADEコマンドを使用した Debianディストリ
ビューションパッケージ更新の手続きの記録メモを 残しておくことにしました
(違っていたら指摘下さい - まだ 勉強中でして)
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Debian GNU/Linux 3.0 (”woody”) リリースノート や
2004 年 10 月 26 日 Debianニュース
を眺めながら
その道の先達による”potatoからwoodyへのupdate”という手順を真似ました:
ここ、
"http://www.debian.or.jp/apt/sources.list.http.ring.ocn.ad.jp"から
ソースリストを頂き まずは apt-get update そして upgrade で準備した
インストールに必要なパッケージのうち、 ネットワークから取得されたものは、
/var/cache/apt/archives ディレクトリ (およびダウンロード中のものは
partial/ サブディレクトリ) に置かれます。したがって、
インストールを行う前には、充分な領域があるかどうか確認しなければなりません。
割に大きめのインストールを行う場合には、 ダウンロードデータとして
少なくとも 300MB 程度を考慮しておきましょう …(リリースノート-3.3.1)
という ことで 256MのCFでパーティションを分けて やり繰りしながら 進めたが
数回のトライしたももの Apache2のソースインストール無理で GIVE UP −
そして 1GB CFが@15kちょっとで購入でき それで 再挑戦しました −
− では その先の作業へ
いきなりupgradeするまえにapt、dpkg、debconfを更新しておく。
# apt-get install dpkg apt debconf
次に全パッケージのupgradeを行う。
# apt-get --fix-broken --show-upgraded dist-upgrade
/etc/locale.genに次の2行を追加。
en_US ISO-8859-1
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
その後「# locale-gen」を実行
Woodyにはなった模様 でも ベースにしたArmadillo提供のpotatoには
このLINUXカードの利用先が必ずしもネットワーク関係ではない という
考えからであろう ftpd httpdいずれも含まれてはいません −
いい考え方です − ということで
まずは ProFTPDをインストール さすがdebianですね apt-getで 簡単でした
IPアドレス固定の設定や ユーザ認証設定などして ネットワーク越しに
ファイルを転送できるようになりました −
さて Apache2.0のソースからのインストールへ (apt-getでは2.0は拾えなかったです)
tar展開は数分 ./configueでは 一時間近く
リバースプロキシ と DAV 機能のモジュールは ビルトインでコンパイルするように
./configure --enable-shared=yes --enable-dav=yes 「--enable-proxy=yes としました
そして
makeは 2時間をオーバー
最後は make install
これまでのウェブページ作品のフォルダをコピー移行させ DocumentRootへの設定
ほか 基本的な設定だけで 順調に再現させられました
そこで 念願だった新機能の設定へ
リバースProxyでは あちこちのWebページや CGIプログラム内の IPアドレス部分
の 神経を使う修正が 中々でした
DAV機能では パスワード認証をさせるためには mod_encodhngモジュールの
更なるインストールが必要でして 良く見ながらやった積りが タイプミスなど
− 疲れてきているんですね
DAV では 認証無しではすんなり行ったが 要パスワードでは 自宅で使用している
IBMPCがXPでしたので PC側のウェブフォルダ作成では 特別な手続きを要しました
ネットワークプレースの追加時 クライエントサービスを停止してやって
再起動という手続きです ‥サービスの停止は コンパネ − 管理ツール −
サービス の中のWebClient というのを 見つけるまでは 結構悩みました
そして わがXPでは停止をクリックすると 進行バーがかなり進んだ後 無応答になる
そこで ウェブフォルダを作成してしまえるのだが 再開アイコンではだめで
PCの再起動で という按配でした
− あとは特に問題はなく 順調な動作をしてくれています
----------------以上 取り急ぎ 半月掛りの作業を メモしました -----------------
自宅内には 自宅サーバとして独自ドメイン名で外部に公開している USBカメラの
接続されたOBSSサーバ、そして SambaサーバにしているHDD付きのOBS266 それに
エアコン制御用に秋月キットのPICNICが そして Armadilloが2台などの 実に
多くのサーバ機能が 自宅内LANにぶらさがっています
ちょっと 発熱の大きいOBSSを Armadilloに 置き換えるついでに リバースProxy
サーバ機能も持たせれば 自宅内ローカルなほかのサーバもインターネット経由で
外部から見えるように出来るのかな そして Apache2のWebDAV機能も取り込めれば
結構な分散、統合のサーバになるだろうな という夢への挑戦に 結果が出た
という次第です さて... また 何を 狙います?
−−−−−−以下 参考資料 です−−−−−−−
成果です Proxy導入をした 自宅サーバの構成を自慢げに紹介?? 手抜きのviewenv.cgi表示ですが 様子が見えます… | と サテライトサーバ OBSS |
dist-upgrade作業のログです Armadillo Linuxカードの Potato→Woody化の作業記録は ここ |
dist-upgradeログ apache2installログ apache2_設定okログ DAV設定ログ DAV_2_cadaverログ mod_encodingログ |
ProFTPDの設定を行います。
# vi /usr/etc/proftpd.conf |
ProFTPD |
proxy モジュールは新しいフィルタの機構を利用するためと、 より信頼できる、HTTP/1.1 に準拠した proxy を実装するために 完全に書き直されました | Apache 2.0 の新機能の概要 |
どのディレクトリの消費容量が多いのか知りたい
# du -S | sort -n |
ハードディスク Tips |
2004.08.20:Apache 2.0.50 がリリース(2004/7/01)された |
Apache2.0の設定 Apache設定の仕組み |
#AddDefaultCharset ISO-8859-1
AddDefaultCharset と書かれている部分を見つけて、そこをコメントアウトする。これが付いていると、強制的に ISO-8859-1 の文字コードが使われるのでその他のコードを使っているページが文字化けします。 |
Apache2インストール |
Apache2のhttpd.confの日本語訳 | Apache2のhttpd.confの日本語訳 |
Apache2より標準でサポートされるようになったWebDAVの設定を行っていきます − Debian_apache2-common ・ Debian_apache2 | WebDAVの設定 |
外向きのサーバーからLAN内のサーバーの中身を公開するときや、Webサーバー
の負荷分散なんかで利用されます。 Apacheはmod_proxyというモジュールで実現 できます。 |
mod_proxyによるリバースプロキシ |
URLを解釈して、部分的なツリーごとに異なるWebサーバへと振り分けることもできるので、例えば広報部門や製品サポート部門、通販部門など、さまざまな部署に散在するWebサーバをまとめて、1つのURLツリーの下に統合することも簡単に行える | リバース・プロキシ |
delegateなどでリバースプロキシなどでひとつのグローバルな固定IPで、複数のサーバーを提供する場合に困ったことになりがちなのが「接続元のIP」(HTTPのREMOTE_ADDR)がdelegateのプロキシサーバーのIPアドレスに変わってしまうということです。 | リバースプロキシを導入する際の対応 |
以下は、apacheサーバを使って別サーバのwebページをリバースプロキシを使って見えるようにするためのメモです。 (http:*****/baa/へアクセスすると、www.hoge.comが見えるようにする例) | Apacheでリバースプロキシの設定方法 |
Apache 2.0には、WebDAVサーバとしての機能が同梱される リモートへのファイル転送という観点からすると、FTPやSMB(Samba)の利用が思い浮かぶ。それらのプロトコルを利用した場合とWebDAVを利用した場合では、どこがどう違うのかを説明しよう。 将来、SambaやCVSを不要にしてしまう可能性を秘めたプロトコル「WebDAV」 | WebDAV |
$ gzip -dc httpd-2.0.39.tar.gz | tar xvf - $ cd httpd-2.0.39 次に、configureとmakeを行います。 $ ./configure --enable-shared=yes --enable-dav=yes $ make 単にWebDAV機能を有効にするだけでしたら、--enable-shared=yesというオプションは必要ないのですが、この後でmod_encodingやバージョニング拡張の機能を組み込むときに、DSO(Dynamic Shared Object)対応になっていないといささか面倒なので、今回はあえてこの指定をします。また、mod_davとmod_dav_fsは、--enable-dav=yesと指定することで、両方とも組み込まれます。 |
実際のインストール WebDAV: この資料には mod_encodingのインストールと設定についても書かれています そして リバースプロキシ: Apacheのmod_proxyによるリバースプロキシ「--enable-proxy=yes」でONになります。あとはhttpd.confのproxyディレクティブに設定を書けばOKです |
最終更新日 :2004-12-17